涙が枯れる日 Ⅱ【完】




「嫌じゃないよ」




私がそう言うと甘いキスが降ってきた






「―――っん…」




「…桜花」




「遥斗…はぁ…電気、消して?」





「はぁ?気にするな」




「気にするから!」




「ちっ」




舌打ちをして、電気を消してくれた。






もう直ぐで遥斗と一つになるというところで遥斗にストップをかけた…





「待って!」




「あぁ?今更辞めるとか言うなよ?」





「違う…。あのね、私…1回…」




遥斗は私が言おうとしていた事が分かったのか、私の言葉を遮ってきた





「あいつが桜花の初めてって思うと腹立つが、その分俺が上書きしてやるよ」





「上書き…?」




「あぁ、あいつとの事を思い出せねぇぐらい俺で埋めてやる。だから桜花は俺に可愛がられとけ」






優しすぎる言葉に自然に涙が出た…





「ありがとう…。遥斗に出会えて私は幸せだね」





「俺も、桜花に出会えてよかった」





そう言って私の涙にキスをしてくれた…





「桜花…愛してる」





「私も…愛してるよ」







そして私と遥斗は一つになった…。





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