涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「もしもし…どうしたの?」
「……」
私が電話に出ても黙って喋らないお父さん…
今日の昼間から様子のおかしいお父さんの行動に疑問が浮かぶ…
「お父さん?」
「桜花…」
「どうしたの?」
「こんなお父さんでごめんな…。お父さん、桜花に酷い事ばっかりしてきたな…」
「…え?」
お父さんが謝ってる…?
私は動揺していた…
「仕事がうまくいかなくって子供に当たるなんてな…。」
「…」
「もっと桜花と普通に過ごしたいのに俺は出来ない。本当にすまない…」
どうしちゃったの?