涙が枯れる日 Ⅱ【完】
―――カッチャッ
「あ…れ?」
お父さんが居なかった…
いないと知ってホットしたのと同時に、嫌な予感が収まらない…
そのまま私はお父さんの部屋に入った。
ごく普通の部屋だと思う…
キョロキョロと部屋を見回していると、本棚にアルバムらしい物があった…
「なんだろう…」
私はアルバムらしき物を引っ張り出した…
“桜花0歳~5歳“と書かれたアルバム
「な、なんで…?」
それは偽物でもなく、本物だった…
お父さんはどうしてこんな物を持っているのかな…
他にもなにかあるか探していると
「これって…」
仕事机にそっと飾られている写真…
2人笑顔で寄り添っている写真。
「ママとお父さん…?」