涙が枯れる日 Ⅱ【完】
「また変な事言ったの?」
私がそう聞くと
「まぁ〜そんな所かなー!」
飛真の事だからきっとまた、男でもいけるとか言ったのだろう…。
「それより!桜花ちゃんに会えて良かったよ〜!もうちょっとで探すところだった」
「そんなに?ホント忙しかったからすっかり忘れてた…」
私がそう言うと飛真は悲しんだ顔で
「忘れるなんてひどいよー」
なんて言ってきた…
何だか本当に28歳に見えない…
「探すほど私に会いたかったの?」
「そ〜だよー!暇してたんだから!」
「ごめんね?今から行くよ」
「ほんと?やった〜!!」
そう言ってわかり易いぐらいにテンションが上がってる飛真。
ホントは私より年下なんじゃないの?なんて思うぐらいお子様だ…。
「今桜花ちゃん、俺に失礼な事考えてたでしょ!」
おっと、顔に出てしまってたのか…
「気をつけよ」
そう言って話を変えた。