涙が枯れる日 Ⅱ【完】
私はこの寂しさに耐えられなくなって、飛真の店に行った
―――カランカラン
「いらっしゃ…ぃって、桜花ちゃんじゃん!」
カウンターでお酒を作ってる飛真。
「飛真特製オレンジジュースが飲みたくて」
そう言い、カウンターに座った
「はい、飛真特製オレンジジュース!」
「ありがとう」
やっぱり美味しい…。
なんでこんなに美味しいんだろう…。
「ねぇ〜、桜花ちゃん。俺今、桜花ちゃんの思ってることあてよーか?」
おちゃらけた言い方なのに、どこか寂しそうな顔で言う飛真…
「いいよ」
「桜花ちゃん、寂しいでしょ」
飛真の声がどこか震えてるように思った…
「え?」
私が不思議に飛真を見ると…
飛真がニコッと笑って
「俺も一緒だから…」