姫の1日
「照れずともよいのに~。
あ、お着きは夕方になるそうですよ。」
「逃げるという選択肢は…」
「もちろんありません。逃がしませんよ?」
ですよね~…
「じゃあ今度こそ読書で時間を潰そうかな。」
「はい?午後はお勉強ですよ?
アラン様がいらっしゃるので講師の方にお願いして予定も早めております。」
…あの人が来ると良いことないね!
「読書も勉強!」
「姫様が読んでいらっしゃるのはただの小説でしょう。
それを読むのも大事ですが、今姫様が読むべきは数学書と歴史書です。」