Special coffee, with you.【番外編追加】
「お待たせしました」
その声と共に青磁のカップが私の前に差し出してくれた。
私の一番のお気に入りがここにある。
「いただきます」
そう一声掛けてからまず一口飲むと、大好きな香りを感じそれと共に芳醇な味が口腔内に広がった。
いつ飲んでも美味しいと思う。そして毎日でも飲みたいと思ってしまうこのコーヒーに私は出会ってしまったんだ。
私はコーヒーが大好きで、一人でもあちこちといろんなお店を飲み歩いてきた。
今どきのカフェから常連さんしかいないような純喫茶まで。
仕事帰りにコーヒー1杯飲んで帰ることを楽しんでいた。
そして1年前、兄の結婚を機会に私がこの街で1人暮らしを始めて見つけたのがこのお店だった。
駅前通りの小さな喫茶店。
若い人がよく行くようなカフェとは違って落ち着いた感じの建物だけど、クラッシックな雰囲気がかえってお洒落で迷わずに入ってみた。
あの日は『いらっしゃいませ』と安藤さん1人が迎えてくれた。
確かバイトの人はいなかったと思う。
カウンターに立ってこっちを見た安藤さん。
スラッとした長身に小さな顔、整った目鼻立ち。
それがあまりに私の好みにストライク過ぎて・・一瞬で惹かれてしまった。
「よろしかったらこちらにどうぞ」
入口に突っ立ったままの私に優しい声を掛けてくれた。
そしてこちらにと言われたカウンター席中央の安藤さんの目の前に素直に座ると、『お仕事帰りですか?』と聞いてきた。
少し世間話をしてからおすすめのブレンドコーヒーをオーダーし、コーヒーを淹れてくれているところをボーっと眺めた。
最初はドリップポットで淹れている手元を見ていたのだけれど、そこから顔へと視線は移動してしまう。
綺麗な横顔につい釘付けになってしまい、思わず『かっこいい・・』とつぶやいてしまいそうになった。
でもソーサーにカップとスプーンをセットする音に我に返り、すぐに目線をそらした。
するとすぐカウンターを出て私の横まで来ると、『お待たせいたしました、ブレンドコーヒーです』と言って置いてくれた。
その声と共に青磁のカップが私の前に差し出してくれた。
私の一番のお気に入りがここにある。
「いただきます」
そう一声掛けてからまず一口飲むと、大好きな香りを感じそれと共に芳醇な味が口腔内に広がった。
いつ飲んでも美味しいと思う。そして毎日でも飲みたいと思ってしまうこのコーヒーに私は出会ってしまったんだ。
私はコーヒーが大好きで、一人でもあちこちといろんなお店を飲み歩いてきた。
今どきのカフェから常連さんしかいないような純喫茶まで。
仕事帰りにコーヒー1杯飲んで帰ることを楽しんでいた。
そして1年前、兄の結婚を機会に私がこの街で1人暮らしを始めて見つけたのがこのお店だった。
駅前通りの小さな喫茶店。
若い人がよく行くようなカフェとは違って落ち着いた感じの建物だけど、クラッシックな雰囲気がかえってお洒落で迷わずに入ってみた。
あの日は『いらっしゃいませ』と安藤さん1人が迎えてくれた。
確かバイトの人はいなかったと思う。
カウンターに立ってこっちを見た安藤さん。
スラッとした長身に小さな顔、整った目鼻立ち。
それがあまりに私の好みにストライク過ぎて・・一瞬で惹かれてしまった。
「よろしかったらこちらにどうぞ」
入口に突っ立ったままの私に優しい声を掛けてくれた。
そしてこちらにと言われたカウンター席中央の安藤さんの目の前に素直に座ると、『お仕事帰りですか?』と聞いてきた。
少し世間話をしてからおすすめのブレンドコーヒーをオーダーし、コーヒーを淹れてくれているところをボーっと眺めた。
最初はドリップポットで淹れている手元を見ていたのだけれど、そこから顔へと視線は移動してしまう。
綺麗な横顔につい釘付けになってしまい、思わず『かっこいい・・』とつぶやいてしまいそうになった。
でもソーサーにカップとスプーンをセットする音に我に返り、すぐに目線をそらした。
するとすぐカウンターを出て私の横まで来ると、『お待たせいたしました、ブレンドコーヒーです』と言って置いてくれた。