Special coffee, with you.【番外編追加】
しばらく時間がかかってしまい、やっと落ち着いたと思って鏡で顔を確認して安藤さんが入って行ったドアから店内に入っていくと、そこに野崎さんの姿は見られなかった。
するとカウンターで私に気付いた安藤さんが声をかけてきた。
「大丈夫ですか?野崎さんは先程帰られましたよ」
「あ・・そうですか」
野崎さんはほとんど会うことがないけれど、すごく面白いおじいちゃんだと雑談の中で時々話題に出る人だ。
せっかくだから会いたかったけど、さっきはちょっと出られる状況じゃなかったし。
ポリポリと頭を掻いていたら、安藤さんが私のいつも座っていた席へ「どうぞ」と示してくれた。
「ありがとうございます」
久しぶりにその席に腰を下ろすと、何だか嬉しい気持ちが込み上げてくる。
やっとここに来られた。
自然と笑みが出て安藤さんを見ると、安藤さんも笑顔でこっちを見ている。
「やっぱり佐野さんにはそこにいて欲しいですね」
そう言うとコーヒーカップの準備をして豆を挽き始めた。
いい香りが広がってくる。
私の大好きな安藤さんのコーヒー。ずっと飲みたかった。
カウンターから出てきた安藤さんは、私の前にいつものコーヒーカップを置くと隣の席に自分のカップを置いて座った。
「ありがとうございます」
お礼を言って目の前のコーヒーを眺める。
「どうぞ」
「いただきます」
カップを手に取り香りを楽しんでから一口飲んだ。
ああ・・私が飲みたかった味だ。
「美味しいです。私はこのコーヒーが大好きです。ずっと飲みたかった。もう他のコーヒーじゃだめなんです」
感動を想っているままに伝えると、それを聞いた安藤さんも嬉しそうに微笑んでくれた。
するとカウンターで私に気付いた安藤さんが声をかけてきた。
「大丈夫ですか?野崎さんは先程帰られましたよ」
「あ・・そうですか」
野崎さんはほとんど会うことがないけれど、すごく面白いおじいちゃんだと雑談の中で時々話題に出る人だ。
せっかくだから会いたかったけど、さっきはちょっと出られる状況じゃなかったし。
ポリポリと頭を掻いていたら、安藤さんが私のいつも座っていた席へ「どうぞ」と示してくれた。
「ありがとうございます」
久しぶりにその席に腰を下ろすと、何だか嬉しい気持ちが込み上げてくる。
やっとここに来られた。
自然と笑みが出て安藤さんを見ると、安藤さんも笑顔でこっちを見ている。
「やっぱり佐野さんにはそこにいて欲しいですね」
そう言うとコーヒーカップの準備をして豆を挽き始めた。
いい香りが広がってくる。
私の大好きな安藤さんのコーヒー。ずっと飲みたかった。
カウンターから出てきた安藤さんは、私の前にいつものコーヒーカップを置くと隣の席に自分のカップを置いて座った。
「ありがとうございます」
お礼を言って目の前のコーヒーを眺める。
「どうぞ」
「いただきます」
カップを手に取り香りを楽しんでから一口飲んだ。
ああ・・私が飲みたかった味だ。
「美味しいです。私はこのコーヒーが大好きです。ずっと飲みたかった。もう他のコーヒーじゃだめなんです」
感動を想っているままに伝えると、それを聞いた安藤さんも嬉しそうに微笑んでくれた。