Special coffee, with you.【番外編追加】
そしてコーヒーカップを見つめながら、そのことについても聞いてみた。
「あの、コーヒーカップの事も聞いてみれば?て言われたんですけど」
「コーヒーカップですか?」
私の目の前のカップを指差して聞いてきた。
そう、私のお気に入りでいつも使ってもらっているコーヒーカップ。
すると手を伸ばしてソーサーごとカップを手に取った。
「このカップ気に入って貰えてますか?」
「はい、もちろん大好きです。すごく綺麗な青磁のコーヒーカップで。これで飲むことが私にはあたりまえになっているっていうか、このカップを独り占めしたい位に気に入ってます。他の人が使っているのを見てしまったら、やきもちを焼いてしまうかもしれません」
そんなワガママな私の言葉なのに、何故か安藤さんは嬉しそうな顔を見せた。
「それでしたら心配ありません。そのコーヒーカップは佐野さん専用ですから。他のお客様が使うことはありません」
「・・・え?、専用?」
「はい。そのカップは佐野さんの為に買いました。とても綺麗な器だったので」
「はあ・・」
「他の方にお出ししないように、表には出さずに僕のマグカップと一緒に引き出しにしまっていますから。それも航太くん達は知っているので、先に話されてしまいましたね」
何だかすごいことなのにサラッと話されて私は言葉が出なくなる。
そんな私の顔を見た安藤さんは苦笑して見せた。
「いきなりいろんな事を聞いて引いてしまいますよね?」
「そんなことないですよ。かなり嬉しいです」
ううんと首を横に振って否定して、そんな安藤さんの気持ちが嬉しい事を伝える。
今までは自分の片思いだと気持ちを抑えてバレないようにしていたから、安藤さんの気持ちを聞いて『まさか』って驚いたけど、驚く程いろんなことが嬉しい。
安藤さんが私のことをそんなに想っていてくれたなんて。
今まで以上にコーヒーもコーヒーカップも愛しくなった。
もちろん安藤さんのことも。
「あの、コーヒーカップの事も聞いてみれば?て言われたんですけど」
「コーヒーカップですか?」
私の目の前のカップを指差して聞いてきた。
そう、私のお気に入りでいつも使ってもらっているコーヒーカップ。
すると手を伸ばしてソーサーごとカップを手に取った。
「このカップ気に入って貰えてますか?」
「はい、もちろん大好きです。すごく綺麗な青磁のコーヒーカップで。これで飲むことが私にはあたりまえになっているっていうか、このカップを独り占めしたい位に気に入ってます。他の人が使っているのを見てしまったら、やきもちを焼いてしまうかもしれません」
そんなワガママな私の言葉なのに、何故か安藤さんは嬉しそうな顔を見せた。
「それでしたら心配ありません。そのコーヒーカップは佐野さん専用ですから。他のお客様が使うことはありません」
「・・・え?、専用?」
「はい。そのカップは佐野さんの為に買いました。とても綺麗な器だったので」
「はあ・・」
「他の方にお出ししないように、表には出さずに僕のマグカップと一緒に引き出しにしまっていますから。それも航太くん達は知っているので、先に話されてしまいましたね」
何だかすごいことなのにサラッと話されて私は言葉が出なくなる。
そんな私の顔を見た安藤さんは苦笑して見せた。
「いきなりいろんな事を聞いて引いてしまいますよね?」
「そんなことないですよ。かなり嬉しいです」
ううんと首を横に振って否定して、そんな安藤さんの気持ちが嬉しい事を伝える。
今までは自分の片思いだと気持ちを抑えてバレないようにしていたから、安藤さんの気持ちを聞いて『まさか』って驚いたけど、驚く程いろんなことが嬉しい。
安藤さんが私のことをそんなに想っていてくれたなんて。
今まで以上にコーヒーもコーヒーカップも愛しくなった。
もちろん安藤さんのことも。