Special coffee, with you.【番外編追加】
そして後日会社帰りにプレシャスに行くと、樹里ちゃんが満面なる笑顔で迎えてくれて抱きついてきた。
「茉優さん!待ってましたー。オーナーからしっかりと聞きましたよ」
「えっ!何を?」
安藤さんから聞いたと言われてドキッとする。
何を?どこまで?
焦る私をニヤニヤと樹里ちゃんは見ながら耳元でささやいた。
「全部です」
その言葉に身体が緊張して、目を見開く。
全部?本当に?嘘でしょ。
私の気持ちが分かるのか樹里ちゃんは「本当に全部かは分からないけど、付き合い始めたって聞きました」
ウンウンと頷き喜ぶ樹里ちゃんに、私も流されてウンと頷き返した。
そして樹里ちゃんに両肩を後ろから押されながら、カウンターの空いている席へと誘導された。
「オーナー!茉優さん来ましたよ」
樹里ちゃんのわざとらしい大きな声に、周りのお客さんから視線が集まる。
あ・・と気まずくなる私に安藤さんは優しい笑顔を見せて、「おかえりなさい」と今までと違う挨拶をした。
一瞬驚いた私はポカンとすると、今度はカウンター越しの私の正面に立って「お疲れ様」と言った。
私は戸惑っているのに、安藤さんは嬉しそう。
そして「先にコーヒーにしますか?」と聞かれて「はい」と答えると、すぐに準備を始めてコーヒーを淹れてくれた。
私がそれを見ていると樹里ちゃんがそばに寄ってきて、そっとささやく。
「ね?オーナーって分かりやすいでしょ?嬉しくて隠そうともしないんですよ。でもいいと思います、虫除け虫除け。航くんにも見習って欲しいです」
そう言うと空いたテーブルを片付けに行ってしまった。
虫除け?
ふと周りを見ると、近くにいる人達の不機嫌な視線がバシバシと向けられていて、逃げるように視線をそらした。
怖い・・・。
そうだよ、みんな安藤さんファンなんだから。
「茉優さん!待ってましたー。オーナーからしっかりと聞きましたよ」
「えっ!何を?」
安藤さんから聞いたと言われてドキッとする。
何を?どこまで?
焦る私をニヤニヤと樹里ちゃんは見ながら耳元でささやいた。
「全部です」
その言葉に身体が緊張して、目を見開く。
全部?本当に?嘘でしょ。
私の気持ちが分かるのか樹里ちゃんは「本当に全部かは分からないけど、付き合い始めたって聞きました」
ウンウンと頷き喜ぶ樹里ちゃんに、私も流されてウンと頷き返した。
そして樹里ちゃんに両肩を後ろから押されながら、カウンターの空いている席へと誘導された。
「オーナー!茉優さん来ましたよ」
樹里ちゃんのわざとらしい大きな声に、周りのお客さんから視線が集まる。
あ・・と気まずくなる私に安藤さんは優しい笑顔を見せて、「おかえりなさい」と今までと違う挨拶をした。
一瞬驚いた私はポカンとすると、今度はカウンター越しの私の正面に立って「お疲れ様」と言った。
私は戸惑っているのに、安藤さんは嬉しそう。
そして「先にコーヒーにしますか?」と聞かれて「はい」と答えると、すぐに準備を始めてコーヒーを淹れてくれた。
私がそれを見ていると樹里ちゃんがそばに寄ってきて、そっとささやく。
「ね?オーナーって分かりやすいでしょ?嬉しくて隠そうともしないんですよ。でもいいと思います、虫除け虫除け。航くんにも見習って欲しいです」
そう言うと空いたテーブルを片付けに行ってしまった。
虫除け?
ふと周りを見ると、近くにいる人達の不機嫌な視線がバシバシと向けられていて、逃げるように視線をそらした。
怖い・・・。
そうだよ、みんな安藤さんファンなんだから。