Special coffee, with you.【番外編追加】
それから少し経って樹里ちゃんにお会計をお願いして済まして、いつものようにお店を後にした・・・つもりだけど自然にできたかな。
外に出ていつもなら駅に向かうのに、今日はお店の裏へと足を進めた。
さっき安藤さんから預かった鍵を握りしめてドア前に立つと、そっと鍵穴に入れて回してみた。
カチャンという音を聞き、ドアノブを引いてドアを開ける。
中は電気がついていたので、そのまま入って階段をゆっくり登って行った。
何かちょっと罪悪感みたいなものも感じてしまう。
だって家主がいないのに、私一人で入っていくなんて。
定休日の水曜に仕事帰りに寄る時は玄関で迎えてくれるから、こうして安藤さんのいない自宅におじゃまするのは不思議な感じ。
階段を上るとそこにダイニングキッチンがある。
あんまり歩き回るのは申し訳ない気がして、ダイニングテーブルのイスを引いてとりあえずそこに座った。
いつもと変わらない室内を見渡した後、バッグからスマートフォンを取り出して、アプリで芸能ニュースを見ているうちについ寝落ちしてしまった。
「・・・さん。・・茉優さん」
名前を呼ばれると共に、優しく頭を撫でられる感触に意識がハッキリしてくる。
瞳を開けて顔を上げると、そこに安藤さんが立っていて柔らかい笑みを見せている。
「・・・あっ!すいません」
バッと顔を上げて、急いで髪を整える。
寝るつもりなんてなかったのに。
焦る私の手をゆるく握った安藤さんは、向かい側にあるイスを引き寄せてすぐそばに座った。
「待たせてしまってすいませんでした」
「そんな、私こそ寝てしまってすいません」
「いいんですよ。こんな所よりも寝室使ってもらってよかったのに」
「いえいえ!大丈夫です」
「身体は痛くなっていないですか?」
「はい」
こんな風に気を使ってくれるところは本当に優しいと思う。
でも眠くても、安藤さんのベッドで寝ていることなんてとてもじゃないけどできない。
想像するだけで顔が熱くなる。
外に出ていつもなら駅に向かうのに、今日はお店の裏へと足を進めた。
さっき安藤さんから預かった鍵を握りしめてドア前に立つと、そっと鍵穴に入れて回してみた。
カチャンという音を聞き、ドアノブを引いてドアを開ける。
中は電気がついていたので、そのまま入って階段をゆっくり登って行った。
何かちょっと罪悪感みたいなものも感じてしまう。
だって家主がいないのに、私一人で入っていくなんて。
定休日の水曜に仕事帰りに寄る時は玄関で迎えてくれるから、こうして安藤さんのいない自宅におじゃまするのは不思議な感じ。
階段を上るとそこにダイニングキッチンがある。
あんまり歩き回るのは申し訳ない気がして、ダイニングテーブルのイスを引いてとりあえずそこに座った。
いつもと変わらない室内を見渡した後、バッグからスマートフォンを取り出して、アプリで芸能ニュースを見ているうちについ寝落ちしてしまった。
「・・・さん。・・茉優さん」
名前を呼ばれると共に、優しく頭を撫でられる感触に意識がハッキリしてくる。
瞳を開けて顔を上げると、そこに安藤さんが立っていて柔らかい笑みを見せている。
「・・・あっ!すいません」
バッと顔を上げて、急いで髪を整える。
寝るつもりなんてなかったのに。
焦る私の手をゆるく握った安藤さんは、向かい側にあるイスを引き寄せてすぐそばに座った。
「待たせてしまってすいませんでした」
「そんな、私こそ寝てしまってすいません」
「いいんですよ。こんな所よりも寝室使ってもらってよかったのに」
「いえいえ!大丈夫です」
「身体は痛くなっていないですか?」
「はい」
こんな風に気を使ってくれるところは本当に優しいと思う。
でも眠くても、安藤さんのベッドで寝ていることなんてとてもじゃないけどできない。
想像するだけで顔が熱くなる。