Special coffee, with you.【番外編追加】
すると安藤さんは指先でそっと頬を撫でるように触れてきた。
優しくて、少しくすぐったい。
「待っていてくれて、ありがとうございます」
「いいえ、寝てしまってすいません」
頭を下げて謝ると、また優しい笑みを見せてくれた。
「可愛い寝顔を見せてもらえて役得です。起こすのが勿体ないくらいでした」
「いやいや、とっとと起こして下さい」
恥ずかし過ぎて言葉がおかしくなる。
寝顔を見られたなんて、私大丈夫だったかな・・・。
お泊まりはした事あるけど、頑張って先に起きていたし。
ああ、どうしても恥ずかしい。
そんな私の気持ちなど気にする様子もなく、安藤さんは機嫌良さそうな顔を見せる。
「茉優さん、今日泊まっていきませんか?」
「・・えっ」
「本当は今日は少しゆっくりしてから送っていこうと思っていたのですが、可愛い寝顔を見てしまったら帰してしまうのが惜しいと思ってしまいました」
「そんな・・」
「僕のワガママです」
もう・・安藤さんは、人に求めることが上手過ぎるよ。
僕のわがままですと言いながら微笑んでいるし。
でも憎めないんだなぁ~。
「はい」
私の返事に嬉しそうな顔を見せた安藤さんは立ち上がり、私の手を取ると隣の部屋にあるソファーへと誘導した。
私を座らせると安藤さんも隣に座った。
そしてゆっくりと私を包むように抱き寄せた。
気持ちいいくらいの圧迫感が、すごくしっくりきて安心する。
自然と力が抜けて安藤さんに身を寄せると、ピッタリとくっつくように回された手の力が込められた。
「茉優さん」
「はい」
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
何でもない言葉なのに、安藤さんはクスッと笑った。
「茉優さん」
「はい」
返事をすると私を包む腕が緩んで、私の左のこめかみに安藤さんの唇が触れて、そのまま頬へと下りてきた。
その唇が愛しくて、求めるように彼の瞳を見上げると、吸い寄せられるようにお互いの唇が重なった。
ゆっくりと、甘く満たされる。
「安藤さん」
「はい」
「安藤さんは甘えたさんですね」
クスクス笑いながらからかうと、安藤さんは照れることもなく嬉しそうな顔を見せて、「うん、そうかもしれませんね」と言いながら、私の下唇を人差し指でゆっくり撫でてもう一度顔を寄せてきた。
次の日の朝、2人で作った朝食を食べている時に昨日の夜お店で預かった鍵のことを思い出して立ち上がり、バッグから取り出して安藤さんに差し出した。
「あの、鍵を返すのが遅くなってすいませんでした」
軽く頭を下げて返そうとしたら、安藤さんは両手で包む様に私の手を鍵ごと握らせた。
え?と驚いて安藤さんの顔を見ると、優しい眼差しを向けてくれる。
「これは茉優さんに渡したかった合鍵です。持っていてもらえると嬉しいです。いつでも使って下さい」
その言葉に驚き、そのまま安藤さんの顔を見続けた。
私に?合鍵・・。
「いいんですか?私が持っていても」
「はい、受け取って下さい」
「あ、ありがとうございます!」
嬉しくて、感動が胸に広がる。
大切に握りしめると、安藤さんはいたずらっ子の様な表情を見せて言った。
「また僕のワガママで、急に部屋へ呼んでしまうかもしれません。いいでしょうか?」
「はい、了解です」
そう答えると、安藤さんは嬉しそうな顔を見せた。
安藤さんの部屋の合鍵をもらってしまった。
今度可愛いキーホルダー探そう。
手の中の合鍵がとても愛しく、私の大切な宝物になった。
優しくて、少しくすぐったい。
「待っていてくれて、ありがとうございます」
「いいえ、寝てしまってすいません」
頭を下げて謝ると、また優しい笑みを見せてくれた。
「可愛い寝顔を見せてもらえて役得です。起こすのが勿体ないくらいでした」
「いやいや、とっとと起こして下さい」
恥ずかし過ぎて言葉がおかしくなる。
寝顔を見られたなんて、私大丈夫だったかな・・・。
お泊まりはした事あるけど、頑張って先に起きていたし。
ああ、どうしても恥ずかしい。
そんな私の気持ちなど気にする様子もなく、安藤さんは機嫌良さそうな顔を見せる。
「茉優さん、今日泊まっていきませんか?」
「・・えっ」
「本当は今日は少しゆっくりしてから送っていこうと思っていたのですが、可愛い寝顔を見てしまったら帰してしまうのが惜しいと思ってしまいました」
「そんな・・」
「僕のワガママです」
もう・・安藤さんは、人に求めることが上手過ぎるよ。
僕のわがままですと言いながら微笑んでいるし。
でも憎めないんだなぁ~。
「はい」
私の返事に嬉しそうな顔を見せた安藤さんは立ち上がり、私の手を取ると隣の部屋にあるソファーへと誘導した。
私を座らせると安藤さんも隣に座った。
そしてゆっくりと私を包むように抱き寄せた。
気持ちいいくらいの圧迫感が、すごくしっくりきて安心する。
自然と力が抜けて安藤さんに身を寄せると、ピッタリとくっつくように回された手の力が込められた。
「茉優さん」
「はい」
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
何でもない言葉なのに、安藤さんはクスッと笑った。
「茉優さん」
「はい」
返事をすると私を包む腕が緩んで、私の左のこめかみに安藤さんの唇が触れて、そのまま頬へと下りてきた。
その唇が愛しくて、求めるように彼の瞳を見上げると、吸い寄せられるようにお互いの唇が重なった。
ゆっくりと、甘く満たされる。
「安藤さん」
「はい」
「安藤さんは甘えたさんですね」
クスクス笑いながらからかうと、安藤さんは照れることもなく嬉しそうな顔を見せて、「うん、そうかもしれませんね」と言いながら、私の下唇を人差し指でゆっくり撫でてもう一度顔を寄せてきた。
次の日の朝、2人で作った朝食を食べている時に昨日の夜お店で預かった鍵のことを思い出して立ち上がり、バッグから取り出して安藤さんに差し出した。
「あの、鍵を返すのが遅くなってすいませんでした」
軽く頭を下げて返そうとしたら、安藤さんは両手で包む様に私の手を鍵ごと握らせた。
え?と驚いて安藤さんの顔を見ると、優しい眼差しを向けてくれる。
「これは茉優さんに渡したかった合鍵です。持っていてもらえると嬉しいです。いつでも使って下さい」
その言葉に驚き、そのまま安藤さんの顔を見続けた。
私に?合鍵・・。
「いいんですか?私が持っていても」
「はい、受け取って下さい」
「あ、ありがとうございます!」
嬉しくて、感動が胸に広がる。
大切に握りしめると、安藤さんはいたずらっ子の様な表情を見せて言った。
「また僕のワガママで、急に部屋へ呼んでしまうかもしれません。いいでしょうか?」
「はい、了解です」
そう答えると、安藤さんは嬉しそうな顔を見せた。
安藤さんの部屋の合鍵をもらってしまった。
今度可愛いキーホルダー探そう。
手の中の合鍵がとても愛しく、私の大切な宝物になった。