Special coffee, with you.【番外編追加】
☆番外編 ③☆
今日は樹里ちゃんがお休みの店内で、安藤さんと航太くんが賑わう店内で忙しそうに働いている。
私はコーヒー飲みながら、さっき寄ってきた本屋で買った小説を読んでいた。
すると隣からふと声をかけられた。
「すいません」
え?と顔を上げて相手を見ると、スーツを着た男性がこちらを見ている。
私・・だよね。
「はい」
返事をすると、その人が笑顔を見せた。
「よくこちらの店にいらしてますよね?」
「・・あ、はい。そうですね」
急な話に戸惑いを隠せない。
よく私の姿を見るということは、この人も常連さんかな?
そう思いながら相手の顔を見たけど、私にはよく分からない。
ぎこちない笑顔を見せる私に、その男性はコーヒーを飲みながら話しかけ続けた。
「ここのコーヒー美味しいですよね」
「そうですね」
「コーヒーが飲みたい時はここへ通っているんですよ。来た時に結構お見かけするので、つい声をかけてしまいました。すいません」
「あ・・そうなんですね。私の方こそ気付かずにすいません」
同じ常連さんなのに、相手はこっちに気付いていて私は分からないなんて申し訳ない。
頭を下げてお詫びすると、「いえいえ」と両手を振って慌ててみせた。
「僕はいつもカウンター席に座っていなかったので、分からなくても無理ないです。テーブルに持ち帰りの仕事広げて、コーヒーを飲みながらやっていたりしているものですから」
「そうだったんですね」
「あなたも仕事帰りに寄られているのですか?」
「はい、会社が近いので帰り道に寄らせてもらっているんです」
安藤さんに会いに通っているとは言えないし。
まあ嘘はついていない。
微かな動揺をごまかすようにコーヒーを一口飲んだ。
私はコーヒー飲みながら、さっき寄ってきた本屋で買った小説を読んでいた。
すると隣からふと声をかけられた。
「すいません」
え?と顔を上げて相手を見ると、スーツを着た男性がこちらを見ている。
私・・だよね。
「はい」
返事をすると、その人が笑顔を見せた。
「よくこちらの店にいらしてますよね?」
「・・あ、はい。そうですね」
急な話に戸惑いを隠せない。
よく私の姿を見るということは、この人も常連さんかな?
そう思いながら相手の顔を見たけど、私にはよく分からない。
ぎこちない笑顔を見せる私に、その男性はコーヒーを飲みながら話しかけ続けた。
「ここのコーヒー美味しいですよね」
「そうですね」
「コーヒーが飲みたい時はここへ通っているんですよ。来た時に結構お見かけするので、つい声をかけてしまいました。すいません」
「あ・・そうなんですね。私の方こそ気付かずにすいません」
同じ常連さんなのに、相手はこっちに気付いていて私は分からないなんて申し訳ない。
頭を下げてお詫びすると、「いえいえ」と両手を振って慌ててみせた。
「僕はいつもカウンター席に座っていなかったので、分からなくても無理ないです。テーブルに持ち帰りの仕事広げて、コーヒーを飲みながらやっていたりしているものですから」
「そうだったんですね」
「あなたも仕事帰りに寄られているのですか?」
「はい、会社が近いので帰り道に寄らせてもらっているんです」
安藤さんに会いに通っているとは言えないし。
まあ嘘はついていない。
微かな動揺をごまかすようにコーヒーを一口飲んだ。