Special coffee, with you.【番外編追加】
次の日仕事帰りにプレシャスへ行き・・・と言うよりも帰って来た。
そう、帰って来たという表現が正しくなる。
昨日あのあと安藤さんの部屋のリビングで、左手にキラキラ光る素敵な指輪をはめてもらった。
あの瞬間の胸の高鳴りと感動は忘れられない。もちろんプロポーズのことも。
そしてそのまま昨日は安藤さんの部屋に泊まらせてもらったのだけど、今日の朝仕事に行く為に玄関を出ようとしたところで見送ってくれる安藤さんに呼び止められた。
「茉優さん、このままここで暮らしませんか?」
「え?」
「少し早いかもしれないけど、一緒に住みませんか?」
「いいんですか?」
「もちろんです」
「はい!じゃあ、仕事帰りにお店に寄るようにしますね」
「待ってます」
そう言って高揚した気持ちで仕事をし、終業時間を待って急いで帰って来た。
本当に急だけど、今日から同棲生活が始まる。
お泊まりセットは結構置いてあるから、週末に荷物を取りに行けばどうにかなる。
今はこの勢いに乗ってしまおう。
そしていつものようにプレシャスの店内に入り、樹里ちゃんの「いらっしゃいませ~、あれ!茉優さん」の声に迎えられる。
そしてカウンターに座れば安藤さんが「おかえりなさい、茉優さん」と言ってくれた。
ああ、本当の『おかえりなさい』になったんだなって感慨深く感じる。
そして私も挨拶を返す。
「ただいまです・・准さん」
そう発して頬に熱が上がる。
恥ずかしい!でもこれは昨日安藤さんと唯一約束したことだから頑張るしかない。
『茉優さんもこれからは安藤さんになるので、僕のことを名前で呼んでください』と言われて、何度も呼ぶ練習をさせられた。
そしてコーヒーを飲んでいると樹里ちゃんが昨日のことを内緒話をするかのように聞いてきた。
「オーナー昨日ヤキモチ妬いてましたよね?」
「う~ん・・そうかな。まあ・・」
なんとなく変な返しをしてしまい「だって!・・」と樹里ちゃんが何か言いかけて一瞬黙った直後に「あっ」と私の左手を両手でギューっと掴んで持ち上げてガン見した。
「これ!!指輪!ダイヤ!!」
そして安藤さんの顔を見て「オーナー!」と目を見開いて私の左手をブンブンと揺すった。
「樹里ちゃん、お静かに」
冷静に諭す安藤さんだったけど、樹里ちゃんの興奮は止まらない。
「プロポーズ、ですか?」
小声になりながらも私と安藤さんを交互に見た樹里ちゃんは『どうなの?』と答えを求めている。
「そうですよ」
そう苦笑しながら返事をした安藤さんの言葉を聴いて、樹里ちゃんは「キャー!」と声を落としながら叫んで私にギューッと抱きついてきた。
「茉由さん、おめでとうございます!」
「ありがとう、樹里ちゃん」
「オーナーもおめでとうございます」
「ありがとうございます」
私達に祝福の言葉を言ってくれた後も樹里ちゃんのキャーキャーは止まらない。
「航くんに教えないと!!」
そう言って興奮している。
こんなに喜んでくれる素敵な彼女がとても可愛らしく思えた。
そして安藤さんが興奮中の樹里ちゃんに代わって、「茉優さん、コーヒーにしますか?」と聞いてくれた。
「はい、お願いします」
私が笑顔で答えると、柔らかい笑顔を返してくれた。
そして安藤さんの手元には私のカップと安藤さんのカップが準備されている。
それを見ながら心でつぶやく。
准さん・・ずっと一緒にスペシャルブレンドを飲みましょうね・・・。
そう、帰って来たという表現が正しくなる。
昨日あのあと安藤さんの部屋のリビングで、左手にキラキラ光る素敵な指輪をはめてもらった。
あの瞬間の胸の高鳴りと感動は忘れられない。もちろんプロポーズのことも。
そしてそのまま昨日は安藤さんの部屋に泊まらせてもらったのだけど、今日の朝仕事に行く為に玄関を出ようとしたところで見送ってくれる安藤さんに呼び止められた。
「茉優さん、このままここで暮らしませんか?」
「え?」
「少し早いかもしれないけど、一緒に住みませんか?」
「いいんですか?」
「もちろんです」
「はい!じゃあ、仕事帰りにお店に寄るようにしますね」
「待ってます」
そう言って高揚した気持ちで仕事をし、終業時間を待って急いで帰って来た。
本当に急だけど、今日から同棲生活が始まる。
お泊まりセットは結構置いてあるから、週末に荷物を取りに行けばどうにかなる。
今はこの勢いに乗ってしまおう。
そしていつものようにプレシャスの店内に入り、樹里ちゃんの「いらっしゃいませ~、あれ!茉優さん」の声に迎えられる。
そしてカウンターに座れば安藤さんが「おかえりなさい、茉優さん」と言ってくれた。
ああ、本当の『おかえりなさい』になったんだなって感慨深く感じる。
そして私も挨拶を返す。
「ただいまです・・准さん」
そう発して頬に熱が上がる。
恥ずかしい!でもこれは昨日安藤さんと唯一約束したことだから頑張るしかない。
『茉優さんもこれからは安藤さんになるので、僕のことを名前で呼んでください』と言われて、何度も呼ぶ練習をさせられた。
そしてコーヒーを飲んでいると樹里ちゃんが昨日のことを内緒話をするかのように聞いてきた。
「オーナー昨日ヤキモチ妬いてましたよね?」
「う~ん・・そうかな。まあ・・」
なんとなく変な返しをしてしまい「だって!・・」と樹里ちゃんが何か言いかけて一瞬黙った直後に「あっ」と私の左手を両手でギューっと掴んで持ち上げてガン見した。
「これ!!指輪!ダイヤ!!」
そして安藤さんの顔を見て「オーナー!」と目を見開いて私の左手をブンブンと揺すった。
「樹里ちゃん、お静かに」
冷静に諭す安藤さんだったけど、樹里ちゃんの興奮は止まらない。
「プロポーズ、ですか?」
小声になりながらも私と安藤さんを交互に見た樹里ちゃんは『どうなの?』と答えを求めている。
「そうですよ」
そう苦笑しながら返事をした安藤さんの言葉を聴いて、樹里ちゃんは「キャー!」と声を落としながら叫んで私にギューッと抱きついてきた。
「茉由さん、おめでとうございます!」
「ありがとう、樹里ちゃん」
「オーナーもおめでとうございます」
「ありがとうございます」
私達に祝福の言葉を言ってくれた後も樹里ちゃんのキャーキャーは止まらない。
「航くんに教えないと!!」
そう言って興奮している。
こんなに喜んでくれる素敵な彼女がとても可愛らしく思えた。
そして安藤さんが興奮中の樹里ちゃんに代わって、「茉優さん、コーヒーにしますか?」と聞いてくれた。
「はい、お願いします」
私が笑顔で答えると、柔らかい笑顔を返してくれた。
そして安藤さんの手元には私のカップと安藤さんのカップが準備されている。
それを見ながら心でつぶやく。
准さん・・ずっと一緒にスペシャルブレンドを飲みましょうね・・・。