本当の君
誰かがそう言っていた
懐かしい声…
暖かい声…
片目に包帯を巻いた女の人がなれたように
その言葉を言っていた…
声がでない
いや言葉が出ない…
言葉を知らない…
私の前を通り行く人が言う
「また捨てられているよ…」
と悲しい声で怒るような声で
「ねぇどうする?」
怖い…怖い…怖い…言葉が分からないから…私に何をするの?
すると誰かが私の前に座った
「まぁ!かわいい子!」
…?
「私の子にならない?」
優しい声…

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