《短編》恋をやめた日。
涙が止まらない私が長い返事など、返せるはずもなく



「う、ん…」



とだけ、泣きながら返事をして切った。



真っ暗な部屋の中で、自分も闇に紛れてしまいたいと何度願っただろう



どうして、かな?



どうして…信じれなかったのかな?



付き合う前、親友だった頃は



親よりも、誰よりも信頼していた相手なのに



人を信じれない私が、初めて信じた相手なのに



他の誰を疑ったって構わない…




でも、一番信じなくちゃいけない相手を、信じきれなかった自分が許せなかった。



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