嘘と真実と君で僕になる
それからの毎日は少女にとって、あまりにも深い傷を負わせるものだけでしかなかった。


また、少女は知ることになる。




母が吉原の遊女だったと。


本来、八坂家では決まった家系としか結婚してはいけないことになっている。

なのに…


「気味が悪い、きっとあの女の娘だからよ。」

あの女…?


「失敗作がお嬢様だなんて…」

失敗作…


「お前は八坂にふさわしくない。」


あぁ、お母様。

本当は嘘だったんですね。





< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop