嘘と真実と君で僕になる
そして6歳になった。

最愛だった母が言っていた変化とは一体なんなのだろうか。


「おい、お前に客が来る。用意しろ。」

客…? 誰が私に用があると言うのか。


「あの、お客様とは…?」

いつも、私の身の回りの世話をしてくれる真子さんに訊ねた。

…今日は一段と華やかな格好をさせられているから。



「きっと今のあなたを変えてくれる人よ。」



母と似たようなことを言った。

一体何が変わるというのか。
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