不器用な彼女、かわいい彼氏。


「暗い道を先輩一人で帰らせられないな、って思って。
先輩のこと校門から追っかけてきたんです。
これで、分かりました?」


ああ、そういうことか。


「そのためにわざわざ追っかけてきてくれたの?」


「そうですよ。」



照れもせずにそう言う竹内くんを見て、なぜかあたしが恥ずかしくなっちゃった。
ホント、ストレートな人。嬉しいけどねっ。



「そっかあ。じゃあ、送ってもらっても、いい・・・?」



素直じゃないあたしが、こんなこと言うのは照れくさくて気が引けちゃう。
でも、竹内くんだから、言えたんだよ。

・・・・・分かってくれたかな?







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