不器用な彼女、かわいい彼氏。
「先輩?ちゃんと、教えてください。」
だって、顔さえもまともに見れないもん。
あたしは、返事のかわりに、小さく首を縦に振った。
「マジですか・・・・・・・やったあっ!!!!」
急に大きな声でガッツポーズをしながら叫んだ竹内くん。
そんな素直な竹内くんをみて、愛おしく思った。
「先輩。じゃ手貸してください」
「え?手・・・?」
「はい。こうするんですよっ」
そう言ってあたしの手は竹内くんの大きな手に包まれた。