となりの専務さん
結局、専務への気持ちや凛くんとの一件のせいでほとんど寝られず。
翌朝、私は寝不足でフラフラの状態で出勤した。
「ちょ、広香ちゃん大丈夫?」
月野さんが、出勤してきてすぐに私の様子に気づき、声をかけてくれた。
うふふふ……前までムシされ気味だったのに、またこうして話しかけてくれるようになったのはほんとにうれしいなぁ〜……。
「だ、大丈夫です、ほんとに」
「ほんと? 寝不足だね? 絶対クマあるでしょ。まあメイクでキレイに隠せてるけど」
月野さんはそう言って自分の中デスクへと向かった。
……理由はどうあれ、寝不足は私のせいだ。寝不足を理由にいつも通り仕事ができないなんて、社会人失格だ‼︎
私はそう意気込んで、なんとかいつも通りのペースで仕事を進めた。
(疲れた……)
ダメだ。やっぱり疲れた。
いつも通りのペースが、今日の私にはキツい。
せめてこのお昼休みに少しでも体力回復しよう……そう思いながら、私は食堂でお弁当を広げる。
すると。
「ここ座っていい?」
大樹くんが、社食メニューのうどんが乗ったおぼんを持ちながら、私の正面に座った。
ふたり掛けのテーブルに、向かい合って座る。
「珍しいね。いつもはべつのテーブルで食べるのに」
「うん。ちょっとね。広香が寝不足なんて、なにかあったのかなーと思って」
「……」
大樹くんって、ほんとにいろいろ気遣ってくれるなぁ。
翌朝、私は寝不足でフラフラの状態で出勤した。
「ちょ、広香ちゃん大丈夫?」
月野さんが、出勤してきてすぐに私の様子に気づき、声をかけてくれた。
うふふふ……前までムシされ気味だったのに、またこうして話しかけてくれるようになったのはほんとにうれしいなぁ〜……。
「だ、大丈夫です、ほんとに」
「ほんと? 寝不足だね? 絶対クマあるでしょ。まあメイクでキレイに隠せてるけど」
月野さんはそう言って自分の中デスクへと向かった。
……理由はどうあれ、寝不足は私のせいだ。寝不足を理由にいつも通り仕事ができないなんて、社会人失格だ‼︎
私はそう意気込んで、なんとかいつも通りのペースで仕事を進めた。
(疲れた……)
ダメだ。やっぱり疲れた。
いつも通りのペースが、今日の私にはキツい。
せめてこのお昼休みに少しでも体力回復しよう……そう思いながら、私は食堂でお弁当を広げる。
すると。
「ここ座っていい?」
大樹くんが、社食メニューのうどんが乗ったおぼんを持ちながら、私の正面に座った。
ふたり掛けのテーブルに、向かい合って座る。
「珍しいね。いつもはべつのテーブルで食べるのに」
「うん。ちょっとね。広香が寝不足なんて、なにかあったのかなーと思って」
「……」
大樹くんって、ほんとにいろいろ気遣ってくれるなぁ。