となりの専務さん
「え?」
……あ、しまった。私も変な質問しちゃった?
月野さんも大樹くんも、黙りこんでしまった。
「……なに? もしかして専務に惚れちゃった?」
しばらくの間のあと、月野さんがくすりと笑いながら私には言う。
「ちっ、ちがいます、そういうわけじゃ……」
と私は慌てて否定するけど、月野さんは「専務かっこいいもんね〜」と言って、前に向き直ってしまった。
完全に勘違いされた……。ただ、月野さんの口調や声色からして怒ってはなさそうだったけど。
大樹くんには、「広香、そういう質問はよくないぞ」と言われた。大樹くんには言われたくない、と心の中で思った。
「専務か〜……」
うーん、と月野さんが考え込む。私の質問の答えを考えてくれてるみたいだった。
「まぁ、かっこいいし、仕事できるし、なにより社長の息子だからお金持ってるし。けど」
「け、けど……?」
どうせ誤解されてるんだ。最後まで聞いてしまおう。
「そうね……。
好きにはならないほうがいいと思うわ」
……あ、しまった。私も変な質問しちゃった?
月野さんも大樹くんも、黙りこんでしまった。
「……なに? もしかして専務に惚れちゃった?」
しばらくの間のあと、月野さんがくすりと笑いながら私には言う。
「ちっ、ちがいます、そういうわけじゃ……」
と私は慌てて否定するけど、月野さんは「専務かっこいいもんね〜」と言って、前に向き直ってしまった。
完全に勘違いされた……。ただ、月野さんの口調や声色からして怒ってはなさそうだったけど。
大樹くんには、「広香、そういう質問はよくないぞ」と言われた。大樹くんには言われたくない、と心の中で思った。
「専務か〜……」
うーん、と月野さんが考え込む。私の質問の答えを考えてくれてるみたいだった。
「まぁ、かっこいいし、仕事できるし、なにより社長の息子だからお金持ってるし。けど」
「け、けど……?」
どうせ誤解されてるんだ。最後まで聞いてしまおう。
「そうね……。
好きにはならないほうがいいと思うわ」