ワケあり荘のイケメンズ!




帰り道は、真守と手を繋ぎながら、男4人に囲まれ帰路を辿った。



みんなでワケあり荘に戻ってから、いろいろと話をしていると、いくつかわかったことがある。



なぜみんながあたしの名前を知っていたのか……それは、この眼鏡をかけている彼が、学園長から直々にあたしと真守のことを聞いていたからだそうだ。


今日、学園長室を出ようとしたあたしのことを、学園長は呼び止めよた気がする。


気のせいだと思ってたけど……もしかすると、それはこのことを伝えるためだったのかもしれない。



「僕はワケあり荘の管理人となった、内宮 伊織(うちみや いおり)です。よろしくお願いします」



眼鏡をかけた男性は、大人びた笑顔でそう言った。



管理人の内宮。



どこかで聞いたことのある名前だ。


確か同じクラスの子がかっこいいと噂してたような……別クラスの担任をしてて、物理の教科を担当って言ってたっけ……?


あたしの中の曖昧な記憶が、そう言っている。



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