ワケあり荘のイケメンズ!
「あっ」
「おっ」
学園長室から出て、自分の教室へ戻ろうと廊下を歩いてると、曲がり角でばったり湊斗と会った。
「どこ行くの?」
「写真撮る」
手に持っていたカメラを見せながら、湊斗はそう言った。
いつも昼休みに撮ってるのか? こいつ。
「メグはどこで何してたんだよ?」
「学園長に呼ばれてた。ほら、下着泥棒の件で」
「あー、なるほど。 じゃあ、飯まだ?」
「うん、これから」
そう言ってあたしも、片手に持っていた自分のお弁当を見せた。
湊斗もまだなんだろうなと思ったら、もうとっくのとうに食事を終えていたらしい。
「早弁した」と得意げに言っていた。