エリート上司と秘密の恋人契約
しかし、安心したのは束の間で数分後に着いた私の部屋に入るなり、靴を脱がないうちにキスをされ、ジャージを脱がされ、下に着ていたTシャツを捲りあげられる。

私は後ろ手で施錠をした。遅い夜に訪ねて来る人はいないけど、もし誰かに開けられたら恥ずかし過ぎる。

上半身のところどころにキスを落とされて、息が荒くなり、立っているのがつらくなってきた。


「美弥、好きだよ」


「和真、もう……」


「ここではやめて」と言おうとするが、また口が塞がれ、落ち着きなく靴が脱がされ、私は抱き抱えられる。

初めて入る家だというのに、迷うことなくベッドへと進んでいった。

ベッドに落とされると和真は「暑いな」と言いながら、服を脱ぐ。

そして、いつもよりも荒く私を抱く。余裕がないという感じだけど、そんな和真にも感じてしまい、私もまた乱れた。

あと1週間もないと思うから、必死になってしまう。

何度抱きあったか分からないけど、お互いのまぶたが閉じる頃には外が明るくなり始めていた。

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