エリート上司と秘密の恋人契約
「海外挙式、いいなー。憧れます! 写真、見せてくださいね!」
「うん。美弥だったら、どんな結婚式がしたい?」
真っ白なウェディングドレスに身を包むさやかさんを想像していた私は、その想像の顔を自分に置き換えてみる。
いつになるか分からない私のドレス姿だ。
「やっぱりドレスは着たいですね。あとはどうでもいいです」
「クスッ、どうでもいいの? 相手は?」
「隣に立つ人は想像できないです」
自分を好きで、ちゃんと見てくれる人だったら誰でもいい。どんな私を見ても優しく笑ってくれる人がいいな。
ふと和真に目を向けると不機嫌そうな顔をしていた。
「ん? ちょっと、美弥。そのネックレスどうしたのよ。先週はなかったわよね?」
さやかさんは、私の襟元からチェーンを引っ張り出す。その先に出てきたのは薄暗い中でも輝くダイヤ。
「わっ、ダイヤじゃないのよ。自分では買わないわよね? 誰からいつもらったの? 」
「あ、あの……」
目の前に座っているさっきから大人しい和真がくれたと何となく言いづらい、
「うん。美弥だったら、どんな結婚式がしたい?」
真っ白なウェディングドレスに身を包むさやかさんを想像していた私は、その想像の顔を自分に置き換えてみる。
いつになるか分からない私のドレス姿だ。
「やっぱりドレスは着たいですね。あとはどうでもいいです」
「クスッ、どうでもいいの? 相手は?」
「隣に立つ人は想像できないです」
自分を好きで、ちゃんと見てくれる人だったら誰でもいい。どんな私を見ても優しく笑ってくれる人がいいな。
ふと和真に目を向けると不機嫌そうな顔をしていた。
「ん? ちょっと、美弥。そのネックレスどうしたのよ。先週はなかったわよね?」
さやかさんは、私の襟元からチェーンを引っ張り出す。その先に出てきたのは薄暗い中でも輝くダイヤ。
「わっ、ダイヤじゃないのよ。自分では買わないわよね? 誰からいつもらったの? 」
「あ、あの……」
目の前に座っているさっきから大人しい和真がくれたと何となく言いづらい、