エリート上司と秘密の恋人契約
交際は誠実に
「美弥、おはよー!」
「さやかさん、おはようございます」
「ねえねえ、昨日は諸橋くんと何をどうしたの?」
立ち上がったパソコンにパスワードを入力しようとしていた手を止めて、朝からテンションの高いさやかさんに苦笑した。
さやかさんは一見クールに見えるけど、実はかなり熱い人で、噂話も意外に好きだったりする。でも、口は固いので無駄に広げることはしない。
しかし、何をどうした? と聞かれてもすぐに返せない。
「えっと、送ってもらいました」
「うん。で?」
「ありがとうございましたとお礼は言いました」
「なによ、それ。報告にしてはつまらないじゃないのよ」
確かにさやかさんの期待する答えではないと思う。
だけど、自分でもどんなふうに話したらいいのか分からないし、正直に話したところで1ヶ月だけの軽い交際をするということに軽蔑されるのではないかと躊躇してしまう。
大好きで尊敬しているさやかさんに軽蔑されたくはないから。
「さやかさん、おはようございます」
「ねえねえ、昨日は諸橋くんと何をどうしたの?」
立ち上がったパソコンにパスワードを入力しようとしていた手を止めて、朝からテンションの高いさやかさんに苦笑した。
さやかさんは一見クールに見えるけど、実はかなり熱い人で、噂話も意外に好きだったりする。でも、口は固いので無駄に広げることはしない。
しかし、何をどうした? と聞かれてもすぐに返せない。
「えっと、送ってもらいました」
「うん。で?」
「ありがとうございましたとお礼は言いました」
「なによ、それ。報告にしてはつまらないじゃないのよ」
確かにさやかさんの期待する答えではないと思う。
だけど、自分でもどんなふうに話したらいいのか分からないし、正直に話したところで1ヶ月だけの軽い交際をするということに軽蔑されるのではないかと躊躇してしまう。
大好きで尊敬しているさやかさんに軽蔑されたくはないから。