エリート上司と秘密の恋人契約
また期限がある?

今度はどのくらい?


「期限は永遠だよ」


「えっ?」


「ん? 聞こえなかった? もう1回言おうか?」


「うん、もう1回言って」


ちゃんと聞こえていた。永遠だと聞こえた。でも、もう1回言って欲しい。大事なことだから、もう1回聞きたい。


「俺と永遠に付き合ってくれないか?」


「永遠って、ずっと?」


「うん。美弥が嫌にならない限り、ずっと」


体を向き合わせた和真は私の前髪に触れて、おでこを出す。何でここでおでこ丸出しにさせるの……。

ううん、今はおでこはどうでもいい。おでこを出すのはあまり好きではないけど、そこはどうでもいい。

和真が永遠に付き合ってと言ってくれた。


「美弥、返事は?」


「あ、うん。付き合う! 和真とずっと一緒にいる。絶対和真を嫌いになんてならない。大好きだから」


おでこ丸出しの顔で、必死に答えた、


「美弥の返事、ものすごく嬉しい。ありがとう。俺も大好きだよ」


和真は優しく笑って、私のおでこに口づけた。
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