エリート上司と秘密の恋人契約
「うん、まあ、いろいろ探して見つけたところだけど、良いとこが空いていて良かったよ。いい旅館だよな」


「うん。お風呂、気持ち良いし、朝御飯も美味しかったし、素敵なところだよね。あ、富士山も見えるしね」


「あとで富士山を見ながら入ろう」


「そうだね」


一緒に入るのは恥ずかしいと思っていたけど、朝一人で入ったとき、広いお風呂に一人は寂しいと思った。

部屋に入るなり、和真はキスをしてきた。私が望んでいた濃厚なキスをくれる。

もっともっと和真を感じたい。絡まる舌に夢中で応える。


「美弥、好きだよ」


耳元で囁かれて、体が熱くなると同時に腰が抜けそうになる。和真が腰をしっかりと抱いていたから、倒れることはないけど、私の重みが和真に来たようで、ギュッと力が加わる。

おぼつかない足取りの私を和真は支えるようにして、洋室へと移動させる。

室内の清掃は終わったようで、ベッドメイクもきれいにされていていた。

和真が寝ていたベッドに押し倒される。
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