エリート上司と秘密の恋人契約
「そうか。じゃあ、美弥から言われるまで待てば良かったかな。でも、もう美弥が欲しかったから、我慢出来なかったよ」


和真は後ろから私の頭を撫でて、うなじにキスをする。


「クスッ。待っていてくれても良かったのに」


「だってさ、目が覚めたとき、寝ている美弥を見ていたら襲いたくなったんだよ。それを我慢したんだから褒めてくれない?」


「えっ? 襲いたくなった?」


無防備に寝ていた私に襲いたくなる色気は皆無だと思う。


「美弥の寝顔はかわいいからさ」


「自分では分からないけど、そんなことないと思うよ。絶対に和真の寝顔のほうがきれいだもの」


「は? 俺の寝顔がきれい? 俺も自分では見れないけど、そんなことないだろ?」


「そんなことあるよ。写真だってあるんだから見せて……あ、ううん、写真なんかない」


やばい! こっそりと撮っていたのに私ったら、何を暴露してるのよ。
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