エリート上司と秘密の恋人契約
真っ直ぐ見られて、目を閉じるとまたキスをされる。


「愛してる」


「私も」


何度抱き合っても、また抱き合える。離れた時間を埋めるように私たちはまた求めあった。



心も身体もしっかりと充電して、月曜日は浮かれる足取りで和真と初めて一緒に出社した。

月曜日の朝まで一緒にいたのではなく、日曜日の夕方に送ってもらい、朝にまた迎えに来てくれた。

結婚すれば送ったり、迎えに行ったりする必要もなくなると話した。

うちの会社は社内結婚をした場合、同じ部署での勤務は認められなく同じ部署にいたらどちらかが異動になる規則になっていた。

だけど、私たちは元々違う部署なので何の問題もない。

とりあえず挙式はあとにして、籍だけは早く入れて、一緒に暮らしたい。

今度の週末にはお互いの実家に挨拶に行くことに決めていた。

早い展開だけど、私たちは結婚することに何の迷いもなかったから、とにかく急ごうと思っていた。

多分来月には籍を入れる。
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