エリート上司と秘密の恋人契約
やっと届いたメールは課長から転送されたものだが、課長のところに送信された時間を見ると昨日の夜8時になっている。

社長秘書ともなるとやっぱり忙しさが半端ではないのだろう。休日出勤も多そうだし、すごいなと感心させられてしまう。

そのメールの送信時間、私は自分の部屋に一人でいたけど、さっきよりも多く和真を思い出して、悶えていた。社長秘書どころか誰もそんな私の姿を見てはいないが、何だか申し訳なくなる。

とりあえず仕事に集中しよう。

人よりも遅く業務を始動させた私は、気を引き締めて動く。やることはいっぱいある。のんびりしている暇はない。

会議が終わるのが2時間後だから、それまでに仕上げないといけない。

届いた画像をそのまま使ってもいいが、背景が多いように感じたので、トリミングをしてからエクセルに貼り付ける。

少し写真の色合いが暗いかな。見出し文字色を変えようかな。

あれこれと他の部分も含めて、いくつか修正を繰り返し、1時間後に納得出来るものが仕上がった。


これでよし、保存。

次は来月紹介する人を確認しよう。
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