エリート上司と秘密の恋人契約
嫌だと思う気持ちが顔にまで出てしまっていたようだ。
ああ、もう! 仕事に集中しようと決めていたのに自分の意思の弱さに腹が立つ。
声を掛けてきたのは主任で、社長のスケジュールチェックを頼まれる。社長へビジネス雑誌から取材の依頼が来ているので、概要を伝えてスケジュールを確認しなければならない。
スケジュールに関しては、社長本人に聞かなくても社長秘書に聞けば分かることだけど、何しろ秘書も忙しい人だから、まずその人の都合を聞く必要があった。
私は社長室に電話を掛ける。
社長秘書の黒坂さんが出たので、用件を伝える。たまたま今日の午後の予定がキャンセルになって、今日は1日在社していると言うので、午後2時に約束をした。
社長室に行くのは3回目。何度行っても慣れるところではないなと思いながら、最上階で止まったエレベーターを降りる。
ドアを叩くと「どうぞ」と返ってきたので、開ける。
「あれ? 星川さん」
「えっ? あ、わっ! か、諸橋さん。ど、どうしてこちらに?」
ああ、もう! 仕事に集中しようと決めていたのに自分の意思の弱さに腹が立つ。
声を掛けてきたのは主任で、社長のスケジュールチェックを頼まれる。社長へビジネス雑誌から取材の依頼が来ているので、概要を伝えてスケジュールを確認しなければならない。
スケジュールに関しては、社長本人に聞かなくても社長秘書に聞けば分かることだけど、何しろ秘書も忙しい人だから、まずその人の都合を聞く必要があった。
私は社長室に電話を掛ける。
社長秘書の黒坂さんが出たので、用件を伝える。たまたま今日の午後の予定がキャンセルになって、今日は1日在社していると言うので、午後2時に約束をした。
社長室に行くのは3回目。何度行っても慣れるところではないなと思いながら、最上階で止まったエレベーターを降りる。
ドアを叩くと「どうぞ」と返ってきたので、開ける。
「あれ? 星川さん」
「えっ? あ、わっ! か、諸橋さん。ど、どうしてこちらに?」