エリート上司と秘密の恋人契約
和真はなんでこんなに怪しまれる感じで送ってくるのだ? と思いながら、私は背後に誰も通らないことを確認してこそこそと返信をする。
『お疲れさまです。こちらも同じ頃に終わります』
すぐに『了解。駐車場で待ってる』と返ってきたので、『分かりました。よろしくお願いします』と返して、朝作ったばかりのフォルダに保存する。
和真に会えるまであと1時間。弾む心のせいで、キーボードを叩く指も弾む。
「定時を過ぎたというのに、ご機嫌ね。これから何かあるの?」
「えっ? わあ! いえ、特には何も」
「クスッ、あやしー。デートでしょ?」
「ええ、まあ。ははは……」
小沢に彼氏が出来たことを伝えたので、さやかさんにも同じように伝えた。相手は同じように架空の人物だけど。
さやかさん、騙してごめんなさい! と心の中で謝った。
「ねえ、彼の写真ないの? 見せてよ」
「え! あー、あの、撮られるのが嫌いで撮らせてもらえないんですよ」
『お疲れさまです。こちらも同じ頃に終わります』
すぐに『了解。駐車場で待ってる』と返ってきたので、『分かりました。よろしくお願いします』と返して、朝作ったばかりのフォルダに保存する。
和真に会えるまであと1時間。弾む心のせいで、キーボードを叩く指も弾む。
「定時を過ぎたというのに、ご機嫌ね。これから何かあるの?」
「えっ? わあ! いえ、特には何も」
「クスッ、あやしー。デートでしょ?」
「ええ、まあ。ははは……」
小沢に彼氏が出来たことを伝えたので、さやかさんにも同じように伝えた。相手は同じように架空の人物だけど。
さやかさん、騙してごめんなさい! と心の中で謝った。
「ねえ、彼の写真ないの? 見せてよ」
「え! あー、あの、撮られるのが嫌いで撮らせてもらえないんですよ」