エリート上司と秘密の恋人契約
毎年秋に開催される社内研究発表会は社内で行われる大きなイベントの一つで、広報部の一員として私も参加している。
会の進行をするのは営業部だが、広報部は各部署、各チームから提出されたレポートをまとめあげて、1つの冊子に仕上げて、社員全員に配布する。
演出は営業部と広報部の合同で行っていた。
だけど、その時に業務開発部の和真と関わった?
「そのときの美弥は本間と一緒にいた」
一昨年も去年もさやかさんと一緒に動いてはいた。和真はさやかさんと同期だから、何か話し掛けたのかもしれない。
でも、多分私には話し掛けていないはず。
私が覚えていないだけかもしれないけど、和真と話したのなら印象に残っているはずだし。
「美弥はやっぱり覚えていないみたいだね? 少しだけど、話もしたんだよ。でも、あの時の美弥はちょっとしたトラブルがあって、小沢くんと真剣に話していた」
「トラブル?」
「うん」と頷く和真を見て、私は顎に手を当てて、はてどんなトラブルだったかと思い出す。
会の進行をするのは営業部だが、広報部は各部署、各チームから提出されたレポートをまとめあげて、1つの冊子に仕上げて、社員全員に配布する。
演出は営業部と広報部の合同で行っていた。
だけど、その時に業務開発部の和真と関わった?
「そのときの美弥は本間と一緒にいた」
一昨年も去年もさやかさんと一緒に動いてはいた。和真はさやかさんと同期だから、何か話し掛けたのかもしれない。
でも、多分私には話し掛けていないはず。
私が覚えていないだけかもしれないけど、和真と話したのなら印象に残っているはずだし。
「美弥はやっぱり覚えていないみたいだね? 少しだけど、話もしたんだよ。でも、あの時の美弥はちょっとしたトラブルがあって、小沢くんと真剣に話していた」
「トラブル?」
「うん」と頷く和真を見て、私は顎に手を当てて、はてどんなトラブルだったかと思い出す。