声が聞きたくて
必然
「じゃ、これ鍵。この近辺にスーパーやドラッグストアとかあるから、必要な物はそこで足りると思います。何かあれば連絡ください、これ、僕の名刺と……番号です。それでは、のちほど」
そう言って、私に名刺を渡してくれた一条さんは帰って行った
ドアが閉まると同時に掛けられた鍵
ここまでオートロックなのか。
「あずちゃん、鍋あったよー!」
キッチンで色々探していた真純さん
真純さんの声に急いで戻った
前に住んでいた人は
料理を全くしなかったらしい
食器や調理器具が使われていない
「私とあずちゃんと、一条さんと優兄か……鍋と何しようか?」
私と真純さんは買い物に出かけた
外からの視線は感じない
大丈夫だった。