声が聞きたくて
変わった日常
『雅人さん、雅人さん』
んっ……
私は雅人さんの肩を揺らす
んんっ……
『雅人さ……』
私の手を引き、胸に収める雅人さん
私は雅人さんの胸を叩いて抵抗する
『起きて、遅刻する』
声にならない声で言う
雅人さんはチラッと目を開けて
私のおでこにキスをする
「おはよ……」
あっ!だめ、寝ちゃう!
私はバシバシ叩いて雅人さんの睡眠を邪魔する
わかったっ。
なんとか起きてくれた雅人さん
『ご飯、出来てるよ』
「ん?ああ、今行く」
私はベットから降りリビングへ向かう
雅人さんもベット脇に置いてあったシャツを羽織り、眠そうに頭を掻きながらリビングへ向かう