声が聞きたくて
戦友
「ほら、行くよ」
そう言って私の手を引く三代店長
泣き止むまで、ただ黙って待っててくれた
そして、泣き顔の私なマスクをつけ
手を取り歩き出した
どこに行くかなんて聞いてない
ただ、三代店長に連れられて
歩いて着いて行くだけ。
「よし。ついたよ」
そう言って足を止めた三代店長
店舗から歩いて15分くらいだったと思う
着いた?どこに?
繋がれていた手は離され
三代店長は自分の鞄から何かを出した
ガチャ
そこはアパートの一室
へ?と思い、三代店長を見ると
「あがってー」
明るい声で部屋に入っていく
もしかして…ここは三代店長の部屋?