彼の誕生日<短編>


ドアの向こうのスタッフさんの声


名残惜しく離れる二つの唇


『…はい今行きます』


口から滴り落ちる唾液を拭いながら何事も無かったように返事をする彼


『…ご馳走さま』


そんな声で囁くなんて


やっぱり光輝はずるい
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