いじめ役の君といじめられ役の私♡
『凛歩〜ッ大丈夫??』
賢人くんとその仲間達が帰った後、
さっきまで一緒に笑っていた望世と逢莉が
駆け寄って心配してくれた。
『ふ〜ッ!もうみんな帰ったよね?
うちらだけ??』
『そうだよ、じゃないとうちら
心配なんてしにこないよ!』
『だ〜よねッ』
私はしゃがんでいた体制を起こし
ぱっと立って、そして
ニヤッ
『ぎゃー!凛歩、
今めっちゃ悪い顔してたよ!』
『まじさっきまでいじめられてたとは
思わないわ』
二人は不気味な目で私を見ているけど
そんなのお構いなっしんぐ〜☆
『だって〜賢人君、超かっこいいんだもん♡
今回の計画ぐっじょぶだわ』
あの蔑んだ目がこれがまたたまらんっ♡
さっきの顎クイも鼻血出るかと思ったし!
『もう!全くだよ!うちら、いじめられてる
凛歩見てるとすっごく辛いんだからね!』
『大丈夫ッ大丈夫ッ!賢人くん
今までいじめてた子にも暴力とか
私物汚したりとか絶対
やってなかったから!』
『え。さっき教科書投げられてなかった?』
『あれはノーカウント♡
てか逆に気持ちよかったし♡』
ちゃんとリサーチ済み。
じゃないと
好んでいじめられ役なんて
やんないよーだ!!