胡蝶の夢
二週間休んで、車椅子に乗りながら学校に行った。
引き戸をガラッと開ける。
「おはよう!」
「おはよー」「おはよ」「よっ」
いつも通りの景色。
あれ?何時ものメンバーは?
何時もならモナちゃんが声をかけてくる筈だし…
隣の子の袖をくいくいっと引いた。
「ねぇ、モナちゃん達は?」
その子の顔がさぁっと青ざめた。そして、ぽしょっと呟く。
「そっか。入院してたんだもんね。」
「ん?どーしたん?」
その子は震える声で言った。
「皆、ね。き、肝試しの日から、いないの。」
「え?え?」
パニックになった。
「でね、先週、モナと、心愛と、康介くんと、辻先生の遺体が発見されたの。」
顔が青ざめていく。
「みんな、ね。首を切られて、ぐちゃぐちゃだって…」
「嘘…」
「それと、昨日、勇希くんの部屋から、佐和子ちゃんの日記が見つかったって…」
「そ、そうなんだ。」
ことの顛末はこうだった。
勇希くんと辻先生は肉体関係にあった。二人がしているところを偶々運悪く佐和子が見てしまった。
そのあと、彼らは脅し、虐めた。
彼女は優しくて、お人好しだったのだ。
その結果みんながいじめた。私以外のメンバーは主犯だった。
私は、そんな彼女を見捨てたからだろうか。
勇希くん達は、卒業した今でもまだ見つかっていない。
私は足がなくなって、走れなくなった。今は義足をつけてるけど、勉強するしかなくなった。推薦取り消しはなんとか免れた。
あと、人伝てに聞いたんだけど、日記の最後のページには首の切られて、血まみれの人の絵と、足を切断された人、多分私なんだろう。私の姿が描かれていた。
考えれば因果応報だったのかな。
ま、どうでもいいけど。
引き戸をガラッと開ける。
「おはよう!」
「おはよー」「おはよ」「よっ」
いつも通りの景色。
あれ?何時ものメンバーは?
何時もならモナちゃんが声をかけてくる筈だし…
隣の子の袖をくいくいっと引いた。
「ねぇ、モナちゃん達は?」
その子の顔がさぁっと青ざめた。そして、ぽしょっと呟く。
「そっか。入院してたんだもんね。」
「ん?どーしたん?」
その子は震える声で言った。
「皆、ね。き、肝試しの日から、いないの。」
「え?え?」
パニックになった。
「でね、先週、モナと、心愛と、康介くんと、辻先生の遺体が発見されたの。」
顔が青ざめていく。
「みんな、ね。首を切られて、ぐちゃぐちゃだって…」
「嘘…」
「それと、昨日、勇希くんの部屋から、佐和子ちゃんの日記が見つかったって…」
「そ、そうなんだ。」
ことの顛末はこうだった。
勇希くんと辻先生は肉体関係にあった。二人がしているところを偶々運悪く佐和子が見てしまった。
そのあと、彼らは脅し、虐めた。
彼女は優しくて、お人好しだったのだ。
その結果みんながいじめた。私以外のメンバーは主犯だった。
私は、そんな彼女を見捨てたからだろうか。
勇希くん達は、卒業した今でもまだ見つかっていない。
私は足がなくなって、走れなくなった。今は義足をつけてるけど、勉強するしかなくなった。推薦取り消しはなんとか免れた。
あと、人伝てに聞いたんだけど、日記の最後のページには首の切られて、血まみれの人の絵と、足を切断された人、多分私なんだろう。私の姿が描かれていた。
考えれば因果応報だったのかな。
ま、どうでもいいけど。