溺愛オオカミくんの番外編集。
プシュ、と音を鳴らしながら、缶が開けられる。
真琴くんが飲む度に、喉仏が動いていて、今更ながら、“男“なんだなと感じてしまう。
そんな私の視線に気付いたのか、
「なーに、見てんの?」
と、意地悪な笑みを浮かべているその顔にドキドキしちゃう私は、そうとう真琴くんに惚れ込んでいるんだと思う。
*
「真琴くーん、」
いつもだったら、「んー、」と優しく返事をしてくれるのに、今日はそれが返ってこない。