優等生と平凡な私
(駄目だ、お母さんがその気になってきてる...)
もう10月なのに、今から進路変えるなんて本当に面倒だ。
それに聖報学園は、入れても彼女は恐らくギリギリぐらいだろう。
(特進は絶対無理だわ...)
祖母は続けてこう言った。
「実は私の知り合いのお孫さんも、今年聖報学園を受けるらしいわ。私も那美子は聖報学園を勧める気でいたから、ちょうど良いじゃない」
祖母はうんうんと頷きながら、一人納得した。
(お婆ちゃん、それのどこが丁度良いのよ。)
「まあ、お父さんも反対はしないだろうし、受験も早く終わって楽じゃない。ねぇ、清美さんそうしなさいな」
「そうね。聖報学園なんて素敵ね。
お母さんは賛成よ。お父さんにも私の方から言っておくわ」
恐らく父もこの話し聞いたら絶対喜びそうだ。
それにどう言ってもこの人達はもう彼女の聞く耳を持たないだろう。
それに高倉も凄い行きたかった訳でもなく、確かに受験勉強が早く終わって楽だ。
(それにもし受からなかったら、そのまま予定通り公立高校に行けば良いだけだしね。)
もう10月なのに、今から進路変えるなんて本当に面倒だ。
それに聖報学園は、入れても彼女は恐らくギリギリぐらいだろう。
(特進は絶対無理だわ...)
祖母は続けてこう言った。
「実は私の知り合いのお孫さんも、今年聖報学園を受けるらしいわ。私も那美子は聖報学園を勧める気でいたから、ちょうど良いじゃない」
祖母はうんうんと頷きながら、一人納得した。
(お婆ちゃん、それのどこが丁度良いのよ。)
「まあ、お父さんも反対はしないだろうし、受験も早く終わって楽じゃない。ねぇ、清美さんそうしなさいな」
「そうね。聖報学園なんて素敵ね。
お母さんは賛成よ。お父さんにも私の方から言っておくわ」
恐らく父もこの話し聞いたら絶対喜びそうだ。
それにどう言ってもこの人達はもう彼女の聞く耳を持たないだろう。
それに高倉も凄い行きたかった訳でもなく、確かに受験勉強が早く終わって楽だ。
(それにもし受からなかったら、そのまま予定通り公立高校に行けば良いだけだしね。)