小悪魔な彼の想定外な甘い策略
とにかく、そんな出だしで、五回ほどに分けた超ロングな梶山君の″名案メッセージ″が続いた。
そりゃ、第三弾辺りで嫌でも目が覚めるっつーの。
そのロングな名案を要約すると、つまり。
『何がなんでもうまくいく方法が見つかったから、オサレして職場に午後4時に集合♪』
百歩譲って、その名案とやらに私が乗るとして。
連絡は、それなら午後3時でも間に合ったのでは。
……と思って、顔を見るなり言ってみた。
「いや、朝の六時じゃなくてよくない?連絡」
「ダメですよ、予定入れちゃうでしょ?そんで、先約あるから、とか言われて俺の今世紀最大の名案を潰されちゃたまんないっす」
……いや、なんか、私の意志が丸無視なんですけど……。
で、案の定、というか、特に予定もなかった私はその話に乗って来たわけだけど……。
「とりあえず、ここ、離れない?」
「……すみれさんが積極的!」
「いや、生徒とかに、見られたらさぁ……」
何となく小声で言う私に、梶山君が一歩近付き、小声で返す。
そりゃ、第三弾辺りで嫌でも目が覚めるっつーの。
そのロングな名案を要約すると、つまり。
『何がなんでもうまくいく方法が見つかったから、オサレして職場に午後4時に集合♪』
百歩譲って、その名案とやらに私が乗るとして。
連絡は、それなら午後3時でも間に合ったのでは。
……と思って、顔を見るなり言ってみた。
「いや、朝の六時じゃなくてよくない?連絡」
「ダメですよ、予定入れちゃうでしょ?そんで、先約あるから、とか言われて俺の今世紀最大の名案を潰されちゃたまんないっす」
……いや、なんか、私の意志が丸無視なんですけど……。
で、案の定、というか、特に予定もなかった私はその話に乗って来たわけだけど……。
「とりあえず、ここ、離れない?」
「……すみれさんが積極的!」
「いや、生徒とかに、見られたらさぁ……」
何となく小声で言う私に、梶山君が一歩近付き、小声で返す。