小悪魔な彼の想定外な甘い策略
8
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「ちょっ……開ーけーてーくーだーさーいーよっ!!」
「いーやーだーっつーーーの!!」
ガタガタガタガタ
試着室のオサレな木製のドアにつけられたアンティークっぽい取っ手が汗ばんで滑り出す。
容赦なく開けようとする梶山君と、意地でも開けまいとする私の本気の攻防戦。
ドアの向こうの空気が変わったと思ったら、店員さんと梶山君の会話が聞こえてくる。
「智くーん、どうしたの?」
「いやさー、つかさー、彼女が恥ずかしがって試着室から出てこない」
!!!
アンタここの店員さんと友達なわけ?!
て言うか彼女じゃないっつーの!!
「えー?あの子がずっと言ってた噂の智君の彼女さんなのね?!挨拶したい!」
「つーか出てこないー」
「違います!!」
思わず、試着室の中から大声で叫ぶ。
「あはは、恥ずかしいんじゃない?彼女、何試着してるのー?」
「あそこに出てたオフショルダーのアイボリーのワンピ」
「あー、あれかわいいよねー!」
「ちょっ……開ーけーてーくーだーさーいーよっ!!」
「いーやーだーっつーーーの!!」
ガタガタガタガタ
試着室のオサレな木製のドアにつけられたアンティークっぽい取っ手が汗ばんで滑り出す。
容赦なく開けようとする梶山君と、意地でも開けまいとする私の本気の攻防戦。
ドアの向こうの空気が変わったと思ったら、店員さんと梶山君の会話が聞こえてくる。
「智くーん、どうしたの?」
「いやさー、つかさー、彼女が恥ずかしがって試着室から出てこない」
!!!
アンタここの店員さんと友達なわけ?!
て言うか彼女じゃないっつーの!!
「えー?あの子がずっと言ってた噂の智君の彼女さんなのね?!挨拶したい!」
「つーか出てこないー」
「違います!!」
思わず、試着室の中から大声で叫ぶ。
「あはは、恥ずかしいんじゃない?彼女、何試着してるのー?」
「あそこに出てたオフショルダーのアイボリーのワンピ」
「あー、あれかわいいよねー!」