小悪魔な彼の想定外な甘い策略
がさり、と、さっきと同じ紙袋の、もう1つの方を揺すりながら、ニヤニヤする梶山君。


「これと交換、ってことにしちゃいますよ」


「……これ?」


「すみれさんがさっきまで履いてたほかほかのレギパンと、温もりの残るセーター」


「ちょっ……変態!言い方がキモい!!」


「ね、これを俺に持ち帰られてもてあそばれるよりは、素直に、そのワンピとか受け取った方がいいですよ?」


ニヤニヤしながらとんでもない言葉を発する梶山くんは、イケメンなのが仇となり余計に変態っぽく見えて。


「も、もてあそぶって……うう。じゃあ、あの、受けとります……ありがとう」


「はい、よくできました」


まるで、先生のように笑う。いや、センセイであっているんだけど。
こんな風に、先生に良くできましたって言われたら、そりゃあ生徒達は嬉しいかもしれないな。なーんて。
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