小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「やっぱり、オシャンティさと利便性は相反するものなんですね」
「……ん、うん」
見れば、梶山君はいつものニヤニヤとふざけた顔をしていて。
その切り替えの早さに、こっちがついていけないよ。
「はー、色々整理したい……とりあえず今から反省会します?」
「いや、全力で眠りたい」
「駅裏のラブホ行きます?」
「いや、家帰るし」
「じゃあキスします?」
「しませ……、」
ちゅっ。
……ん?
今、唇を温かくて柔らかい何かで塞がれましたが。
ふわりと、いい香りがしましたが。
「へへっ、しちゃった」
「……しない、って言ったんだけど」
「イヤ、言い終わる前だったんで無効です」
……なにその独自ルール。
だけど、一番なにそれ、なのは。
そのキスを、嫌じゃないと思っている私自身。
1日デートしていたから流された?
今も手を繋いでいたから何となく?
蓮田さんにフラれてショックだったから?
「……ん、うん」
見れば、梶山君はいつものニヤニヤとふざけた顔をしていて。
その切り替えの早さに、こっちがついていけないよ。
「はー、色々整理したい……とりあえず今から反省会します?」
「いや、全力で眠りたい」
「駅裏のラブホ行きます?」
「いや、家帰るし」
「じゃあキスします?」
「しませ……、」
ちゅっ。
……ん?
今、唇を温かくて柔らかい何かで塞がれましたが。
ふわりと、いい香りがしましたが。
「へへっ、しちゃった」
「……しない、って言ったんだけど」
「イヤ、言い終わる前だったんで無効です」
……なにその独自ルール。
だけど、一番なにそれ、なのは。
そのキスを、嫌じゃないと思っている私自身。
1日デートしていたから流された?
今も手を繋いでいたから何となく?
蓮田さんにフラれてショックだったから?