小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「いらっしゃいませ」
ごくごく普通の、コンビニのバイトだって無意識に発するそんな台詞で胸がぎゅっとするなんて、私本当にどうかしてる。
あんなに張っていた予防線が、低めの声を聴いただけで、緩んでいくのが分かる。
カウンターの奥から声をかけてきたのは、ここのバーのマスター。
名前が、蓮田真咲(ハスダマサキ)、ってこと。
年齢は33歳っていうこと。
それは、何とか会話の中から知れたけれど、あとは見た目の情報のみ。
背はそんなに高くないのだけれど、くっきり二重が優しげで、甘めの顔立ちによく合っていると思う。
バーの照度の低い明かりの中でも、そのキラキラと輝く綺麗な目はとても印象的で。
「こ……こんばんは」
声が上ずらないように気を付けたけど、不自然に聞こえなかったかな。
「おー、お仕事終わったの?お疲れ様」
グラスを吹きながら私に投げ掛けられた台詞に『覚えていてくれたんだ』という感動を覚える。
ごくごく普通の、コンビニのバイトだって無意識に発するそんな台詞で胸がぎゅっとするなんて、私本当にどうかしてる。
あんなに張っていた予防線が、低めの声を聴いただけで、緩んでいくのが分かる。
カウンターの奥から声をかけてきたのは、ここのバーのマスター。
名前が、蓮田真咲(ハスダマサキ)、ってこと。
年齢は33歳っていうこと。
それは、何とか会話の中から知れたけれど、あとは見た目の情報のみ。
背はそんなに高くないのだけれど、くっきり二重が優しげで、甘めの顔立ちによく合っていると思う。
バーの照度の低い明かりの中でも、そのキラキラと輝く綺麗な目はとても印象的で。
「こ……こんばんは」
声が上ずらないように気を付けたけど、不自然に聞こえなかったかな。
「おー、お仕事終わったの?お疲れ様」
グラスを吹きながら私に投げ掛けられた台詞に『覚えていてくれたんだ』という感動を覚える。