小悪魔な彼の想定外な甘い策略
何でそんなに余裕なんだろう。

普通、オンナって、妬くよね?アタシだけ見てて!きぃーーーーーー!みたいな。


……詩音は、やっぱり俺のことなんて好きじゃないのかもしれない。


女の子とかるーく遊ぶのも楽しいけど、それってもうそろそろいいかも。


だけど……もしも、またフラれたら、と思うと。
真剣に告白なんて出来っこない。


だったら、詩音とセフレのふりをして、他の子とぐだぐだやってるふりをして、今のままの関係を続けたい。

……そう思っていた。


間違っているのは分かっているけど、どうしてもあの日のトラウマが俺を苦しめる。


店の掃除をするだとか、何だかんだ言って、ほぼ毎日顔を出す詩音と半同棲状態でだらだらしているのも、よくないと分かっているんだけど……。
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