小悪魔な彼の想定外な甘い策略
「そしたらあたし、ウェイトレスやるわ。あのかわいいカップルとかが食べに来るのよー、真咲のオムライス!そんで、10皿に一皿の割合でハート型のハムを乗せるのよ!それに当たったカップルは結ばれる、的な?」


なんだよそれ、と笑いながら、そんな未来もいいなと思う。


女の子に次々とその気もないのにゲーム感覚で手を出している……というサイテーな男だ、という俺に、なんでこんなに屈託なく笑うんだろう。


でも、もしも、いつか。

本当に、俺達の地元にでも戻って、そんな店をやるようなことになったら……そのときはちゃんと詩音にプロポーズを出来るんだろうか。


そんなことを考えながら、詩音の作ったカレーにウスターソースをかけたものを、もう一口スプーンですくった。







*おまけ*おしまい*
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